Pediatric dentistry
2つ目の原因には「乳歯は永久歯に比べてエナメル質も象牙質も薄い」という点が挙げられます。
永久歯の半分ほどの厚みしかない乳歯のエナメル質や象牙質は、あっという間にむし歯菌に浸食され、神経まで達してしまうのです。
3つ目の原因は「乳歯は食べカスが溜まりやすい」という点です。
特に乳歯の奥歯の溝は清掃が不完全となり、むし歯菌が繁殖し、酸を出しやすい環境を作ってしまうのです。
フッ素は歯を強くする成分で、むし歯に対して抵抗力の弱い乳歯などをむし歯から守る薬剤です。
初期のむし歯を修復する効果や歯垢の中にあるむし歯菌の働きも抑える効果もありますので、幼児期のむし歯予防には効果的です。
フッ素は「フッ素入り歯磨き粉」・「フッ素のうがい薬」などがありますが、歯医者による歯面へ直接のフッ素塗布がより効果的です。
奥歯の噛む面には溝があり、むし歯が出来やすいところです。
ここにシールをしてむし歯を予防する方法がシーラントです。
シーラントは歯を削ることがないので痛みはありません。
ただし、このシールが剥がれることもありますので、定期的に検診をする必要があります。
シーラントを行ったからといって、必ずしもむし歯が出来なくなるというものではありません。